国際コンペティションを勝ち抜いた8名による写真展を東京・ニューヨーク・ベルリンにて開催!
Tokyo International Photo Competition

この度、東京・銀座にある写真センター TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY(T.I.P)は、東京発となる国際フォトコンペティション「Tokyo International Photo Competition」の受賞者展を、同センター内72Galleryにて開催致します。
 
●東京インターナショナルフォトコンペティションとは?
2013年に創設された東京インターナショナルフォトコンペティション(TIPC)は、2015年に東京での開催を目標とする国際フォトフェスティバルに向けた最初のステップです。
TIPCは、文化および地理をまたぎ、世界の核となる写真コミュニティとの橋となる事を目的としています。世界各地を見ると、数多くの写真コンペが新しい才能を発掘すべく開催されています。しかし、その多くが言語や文化という壁に閉ざされてしまっています。このことは、海外で作品を発表しようとする日本人や日本での作品発表を望む外国人にも当てはまることです。
TIPCは、年毎にその対象となる地域を拡大していきます。第2回目となる今年の対象地域は、北アメリカ、ヨーロッパ、そして日本。それぞれのエリアの写真家が、国を超えアーティスティックなヴィジョンを提示し、写真によるコラボレーションを可能にする機会を創りだします。
今年のコンペティションでは、世界に知られる9名の国際的な審査員が応募作品を審査。「identity」をテーマで約1500名(約9000点)のご応募をいただき、8名の才能溢れる写真家を選出。選ばれた作家の作品は2014年秋に東京とブルックリンで、そして2015年春にはベルリンで展示されます。
また、東京での受賞者展にあわせ、第1回東京インターナショナル・ポートフォリオ・レビューを開催。国際的に活躍する著名な編集者やキュレーターが一堂に東京に会します。

会期: 2014年8月20日(水) ~ 2014年9月7日(日)
会場:TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY

東京都中央区京橋3-6-6エクスアートビル1F 03-5524-6994 photo@tip.or.jp

開館時間 : 水〜金 12:00-20:00/土・日 12:00-19:00  休館 : 月・火 ※展示最終日は17:00まで
 
●巡回展
ニューヨーク :2014年9月4日(木)~10月25日(土)(United Photo Industries Gallery)
ベルリン   :2015年春予定

・Adam Reynolds - Architecture of An Existential Threat
・Shandor Barcs - Family from the mist
・David Favrod - HIKARI
・Albarran Cabrera - I have photos therefore I am

・Eirini Vourloumis - In Waiting
・Maja Daniels - MADY AND MONETTE PLAYING TWINS
・Lydia Goldblatt - Still Here
・MIKI TAKAHASHI - 眼差し

※受賞者特典:8名が選出され、そのうちグランプリ1名を選出します。
コンペティションの審査員によって選ばれた8名の写真家は、東京(日本)、ニューヨーク(米国)そしてヨーロッパの3地域で開催されるトラベルエキシビションで作品が展示されます。
上記のトラベルエキシビションに加え、審査員によってグランプリに選ばれた1名の写真家は、2014年8月に開催される東京インターナショナル・ポートフォリオ・レビューに交通費・宿泊費全てを主催者負担のもとご招待します。

Grand-Prix Lydia Goldblatt (UK)
Shandor Barcs (Mexico)
Albarran Cabrera(Spain)
Maja Daniels (Sweden)
David Favrod(Switzerland)
Adam Reynolds(USA)
MIKI TAKAHASHI (Japan)
Eirini Vourloumis (Greece)

サイモン・ベインブリッジ
British Journal of Photography 編集長

2003年にBritish Journal of Photographyの編集長に就任。160年という世界で最も歴史がありながらも未来の不確かだった業界週刊誌だった同誌を、現在では、印刷とデジタルの2つのフォーマットを持つ極めて優良な月刊誌へと進化させた。同誌が紹介する作品や写真業界における視点は、世界中の写真作家や写真プロフェッショナルに高く評価されている。
ロンドンをベースに活動。Prix PictetやDeutsche Borse Photography Prizeなど、数々の国際写真賞に審査員やノミネーターとして貢献。また、フォトフェスティバルやポートフォリオ・レビューにも参加。過去には、2つの国際写真祭で写真展を共同キュレーションしている。
British Journal of Photography

ジム・キャスパー
LensCulture 編集長/出版者

ジム・キャスパーは、世界的な写真のネットワーク及びオンラインマガジンである『レンズカルチャー』の編集長/出版者。『レンズカルチャー』は世界における現代写真のトレンドを紹介するトップクラスのサイトとして知られ、その範囲はアート、メディア、政治、コマーシャルなどにおよぶ。2004年に創刊した同サイトは、現在1日に80ヶ国以上からの訪問者、月に約50万人に及ぶ写真愛好家がアクセスしており、読者数は世界中で急速に増加し続けている。
『レンズカルチャー』では国際的な写真賞を主催するほか、毎年パリで「FotoFest Paris」という大規模なポートフォリオレビューを開催。これらの活動を通じて、何百人もの写真家のキャリアを支援している。
編集長であるジム・キャスパーは写真展のキュレーションの他、雑誌や書籍へ写真に関する寄稿、さらには講演やワークショップを開催し、国際的なフォトコンペの審査員や、ポートフォリオレビューのレビュアーを務めている。また、芸術・教育機関のアドバイザーでもある。
LensCulture

森山大道
写真家

1938年大阪生まれ。岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年よりフリー。写真集「にっぽん劇場写真帖」「写真よさようなら」「狩人」「光と影」など多数、San Francisco MOMA(1999年)、Cartier Foundation(2003年)、東京都写真美術館(2008年)、Tate Modern (2012年)、他国内外で展覧会の開催多数。
Daido Moriyama

© Alfredo Jaar

ステーシー・D・クラークソン
Harper’s Magazineディレクター

サウスカロライナ生まれ。ニューヨークを中心に活動。彼女のディレクションの下、Harper誌に掲載されている写真およびイラストレーションは、the American Society of Magazine Editorsにて高い評価を獲得。近年では、2012年にドキュメンタリー写真の分野でNational Magazine Awardを、2013年には、the Overseas Press ClubでOlivier Rebbot Award、そして2014年には国際写真センターのInfitniy Awardを受賞している。
またAmerican Photography_American Illustrationや、the Society of Publication Designers、Communication Artsからも高い評価を受けており、その功績からクラークソン自身も2013年にLucie AwardでPicture Editor of the Yearにノミネートされている。
審査員としての経歴には、the Aaron Siskind Foundation、the Center for Documentary Studies/Honickman First Book Prize、the Michael P. Smith Fundなど。
これまでに、ニューヨークのSchool of Visual Arts、the Savannah College of Art and Design、 バンクーバーのEmily Carr University in Vancouverで写真、絵画、ファインアートの分野で講義の経歴を持つ。
Harper’s Magazine

カーラ・ソザーニ
Galleria Carla Sozzaniディレクター

1947年、イタリアのマントヴァに生まれる。近年はミラノやパリをベースに活動。
1966年 ボッコーニ大学を卒業。
1968-1986年 様々なファッション誌の編集職として勤務し、編集長としてVogue Italiaの特別号全てを監修。
1987年 Italian Elleを立ち上げる。
1988年 出版社Carla Sozzani Editoreを設立。この旗印の下で、ファインアートやファッション、デザインや写真の現代的・歴史的様相の分野の本が進歩した。
1990年 Galleria Carla Sozzaniを開く。ヘルムート・ニュートンやアニー・リーボヴィッツ、アーヴィング・ペン、ブルース・ウェーバー、バート・スターン、サラ・ムーン、アレクサンドル・ロトチェンコ、パオロ・ロベルシ、デビッド・ベイリー、ティム・ウォーカー、ロバート・ポリドリ、ウィリアム・クラインなどのアーティストを含む、250を超える展示を行う。また、同時期に写真、アート、デザインに特化した書店をオープン。
1991年 ギャラリーと書店を拡大。その後20年に渡り、「多機能スペースであり、寄り合いの場、カルチャーと商業の融合する場」という10 Corso Comoのコンセプト指針を通じてゾザーニのビジョンは広がり、世界中のアート、写真、ファッション、デザイン、音楽、社会へ貢献している。
2002-2012年 10 Corso Comoのコンセプトは、東京、ソウル、上海などアジア圏に拡大。
2013年 リミテッドエディションのカタログ「raisonné, 22 years of Galleria Carla Sozzani」が、Carla Sozzani Editoreより発行。
2014年 Carla Sozzaniによる10 Corso Como from A to ZがRizzoliより発行。
Galleria Carla Sozzani

© Rosi Di Stefano

ラモン・レベルテ
Editorial RMディレクター

ラモン・レベルテは、アートブックパブリッシャーであるRMの写真集プログラム編集長兼クリエイティブディレクターを、1999年に同プログラムがメキシコで設立されて以来務めている。編集した書籍の数は190を越え、それらの書籍は英語とスペイン語の二カ国語で出版。世界中に流通している。RMの写真集プログラムは、ラテンアメリカにおいて最大のプログラムである。
同氏は世界中の主要なフォーラムにおいて、講演やワークショップも積極的に行っている。
その活動の場はドイツ・カッセルでのフォトブック・フォーラムに始まり、ニューヨーク・アパチャーでのラテンアメリカ・フォトブック・シンポジウム、アムステルダムで世界報道写真財団が主催するジュープ・スワート・マスタークラス、さらにブラジル・サンパウロでのラテンアメリカ・フォトフォーラムなど、多岐に渡る。2013年には、ニューヨークの国際写真センターが主催するインフィニティ・アワードの審査員も務めた。
また、4カ国語で出版され、2012年にアルル国際写真フェスティバルでベストブック・アワードを獲得した『The Latin American Photobook』の共著者でもある。RMが主催するラテンアメリカの写真集コンテストの創立者でもあり、2010年から毎年開催されているこのコンテストを通じて、ラテンアメリカの写真家たちの作品を出版、奨励していくことを目指している。
Editorial RM

南條史生
森美術館館長

1949年東京生まれ。森美術館館長。慶應義塾大学経済学部、文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。国際交流基金等を経て、2002年より森美術館副館長、2006年11月より現職。過去にヴェニスビエンナーレ日本館(1997)及び台北ビエンナーレ(1998)コミッショナー、ターナー賞審査員(1998)、横浜トリエンナーレ(2001)、シンガポールビエンナーレ(2006及び2008)のアートディレクター等を歴任。写真賞審査としては、キャノン写真新世紀(1991-2009)、Prix Pictet (2009-)、Nikon Photo Contest(2012-2013)等がある。
Mori Art Museum

© Makiko Nawa

竹内万里子
写真批評家、キュレーター、京都造形芸術大学准教授

写真批評家、キュレーター、京都造形芸術大学准教授。『鷹野隆大:1993-1996』、志賀理江子『螺旋海岸|notebook』、オサム・ジェームス・中川『GAMA CAVES』など数多くの写真集、図録、雑誌、新聞等に寄稿。主な共著に『日本の写真家101』、『The Oxford Companion to the Photograph』など多数。訳書にジョナサン・トーゴヴニク『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』などがある。2008年「パリフォト」日本特集ゲストキュレーター。同年フルブライト奨学金を受けて渡米。国内外の写真祭やワークショップで講師を務める。
Mariko Takeuchi

© Masakazu Onishi

バーバラ・タンネンバウム
クリーブランド美術館 写真部門キュレーター

バーバラ・タンネンバウムはクリーブランド美術館の写真部門キュレーター。
近年では、ハンク・ウィリス・トーマスのオンデマンドプリント写真集を扱ったパイオニア的な展示「DIY: Photographers and Books」のキュレーションの他、エメット・ゴーウィンとフランク・ゴーキーによるセント・ヘレンズ山の写真展「American Vesuvius」などを手掛けている。
クリーブランド美術館以前は、アクロン美術館にて26年間チーフキュレータとして活動。写真史における女性写真家の偉業をテーマにした初の国際大規模写真展を含む、80以上の展示を手掛けた。また、タンネンバウムは写真集や写真書籍の編集執筆も数多く行っており、その中にはラルフ・ユージン・ミートヤード(Rizzoli)や、アンドリュー・ムーアの「Detroit Disassembled」などが含まれる。
美術館の世界に足を踏み入れる以前は、米国ミシガン州ソーガタックにあるオックスボウ・サマー・アートスクールのエグゼクティブ・ディレクターを務め、オーバリン大学、イリノイ大学、ワイオミング大学で美術史を教えている。ミシガン大学の博士号、修士号、リード・カレッジの学士号を取得。
受賞歴に、2010 年のDistinguished Career Award(the Association of Midwest Museums)。
Cleveland Museum of Art

Tokyo Institute of Photography (T.I.P)は、写真家や写真ファンが集い、日本と海外をむすぶ場所、学びの場所として、2010年に設立されました。国内外の写真家の展示および販売を行う72Galleryをはじめ、写真文化の向上を目指す学びの場としてクラスルーム、デジタルプリントラボ、スタジオを併設しています。http://tip.or.jp

United Photo Industries (UPI)は、ニューヨークのブルックリンをベースとしたアート発信の共同体です。写真における新しい方向性を擁護し、会話を創り出し、世界中に根差す写真コミュニティとの繋がりを生みだす事を目的としています。新進作家およびミドルキャリアの写真家による展示キュレーションやプロジェクトをニューヨークで展開する事をミッションとし、国内外のパートナーとの提携の元、サイトスペシフィックな展示を通じて写真の力と、写真の新たな方向性を示していくことにフォーカスしています。http://unitedphotoindustries.com


 

■主催:一般社団法人TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY http://tip.or.jp
■共催:United Photo Industries http://unitedphotoindustries.com
■協賛:株式会社ニコン、株式会社ニコン イメージング ジャパン、富士フイルム株式会社
■展示協賛:エプソン販売株式会社
■メディアパートナー:デジカメWatch、GANREF、IMA ONLINE、SHOOTING、Lens Culture、PHaT PHOTO、feature shoot、World Photography Organization
■後援:米国大使館、英国大使館、静岡県下田市


【終了しました】各界からレビュアーをお招きして、ポートフォリオレビューを開催します。
 

【終了しました】下田でシンポジュームを行います。参加は無料ですが、申込が必要です。
 

【開催終了】PGIとのコラボ企画!オサム・ジェームス・中川ワークショップ How to introduce your body of work to the world.

【開催終了】アレハンドロ・チャスキエルベルグ 特別ワークショップ

【開催終了】各国から公募で選ばれた写真集を展示致します!

【開催終了】北欧を代表する写真家、マッシモ・レアルディーニの来日記念写真展。トークイベントも開催します。