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T.I.P ・ PHaT PHOTO 写真教室共同企画
写真の本質を見つけるための講座

タカザワケンジ

講座制作ノート「写真の文脈」

2015年4月11日スタートします


<本講座の目的>
記録の道具でもあり、芸術表現の材料でもある「写真」は、その「文脈」によってさまざまな読み取り方ができる。
だからこそ、写真作品を発表するためには、自作がどのような文脈にあるかを意識することが不可欠である。
この講座では現代写真に見られるさまざまな文脈をたどりながら、写真作品を構成するうえでの基礎知識を身につけることを目的とする。

140820_takazawa.jpgタカザワケンジ
写真評論家、ライター。1968年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。会社員を経て、97年からフリー。「アサヒカメラ」「写真画報」「芸術新潮」「IMA」などの雑誌に評論、インタビュー、ルポを寄稿。単行本では中島らも対談集『なれずもの』の写真撮影および編集協力。高梨豊著『ライカな眼』、田中長徳著『銘機礼賛3』の編集。『Study of PHOTO -名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修など。



タイトル

 

「写真の文脈」タカザワケンジ

 

開催日程と概要

12回(前期6/後期6回)

時間 : 10:00 ~ 11:30


前期


1回(411日) テーマ「現代アート」


1970
年代から現代アートの分野で写真が注目され始めたのはなぜなのか。さまざまなメディウム(材料)を使った作品がつくられている現代アートのなかで、写真はどのような位置にあるのか。

2回(516日) テーマ「スナップショット」


ライカの登場によって一般化したスナップショットは、瞬間を切り取るというカメラの機能を最大限に生かす手法である。写真ならではともいえるこの方法は、作品を構成するうえでどのような「文脈」を作り出せるのか。


3回(613日) テーマ「ポートレート」


写真が発明されたとき、肖像画家の多くは写真家に仕事を奪われた。人間の肖像を記録、表現するという写真の機能はどのような作品を生み、受け入れられて来たのか。文脈の違いによってその意味は変わるのだろうか。

4回(711日) テーマランドスケープ(風景)


ポートレートと同じく、風景写真の記録性は絵画を凌駕した。その一方で、写真ならではの「風景」とは何か? という問いがいつの時代にもつきまとう。風景写真は、文脈によってどのように読み取られ方を変化させるのか。

5回(88日) テーマ 「スティルライフ(静物)


スティルライフの写真作品はしばしば絵画を想起させる。もともと絵画の主題として一般的なスティルライフを写真で表現するとはどのような意味を持つのか。写真でしか表現できないスティルライフとはどんなものか。その可能性を探る。

6回(912日) テーマ「ドキュメンタリー」


20
世紀前半はドキュメンタリー写真の黄金期だった。しかし、その後、テレビの登場で個人的な視線によるパーソナルなドキュメンタリーへと移行する。21世紀においてドキュメンタリー写真に可能なことはどんなことなのか。文脈という視点から考える。

 

10月は文化祭のためお休みします。

 

後期
7回(1114日) テーマ「タイポロジー」
アウグスト・ザンダー、ベッヒャー夫妻の作品などで知られるタイポロジー(類型学)は、写真作品を構成する手法として一般的だ。しかし、図鑑とベッヒャー夫妻らのアート作品とではそのあり方が大きく異なって見える。それはなぜなのか。

8回(125日) テーマ「ステージド・フォト(演出された写真)」

ジェフ・ウォール、シンディ・シャーマン、森村泰昌らの登場で現代アートの写真作品の手法として認知されたステージド・フォト。写真でフィクションを表現することにどんな意味があるのか。「つくられた」写真作品がどのように読み取られてきたかを考える。

9回 (201619日)テーマ「コンストラクテッド・フォト(構成された写真)」

演出、合成、コラージュなど多様な方法で「構成」された写真は「芸術写真」として1980年代に流行した。そして、2000年代に入り、デジタルによってより手軽に、完成度高く、表現の幅を広げている。では、そのなかで優れた表現と見なされるのはどんな作品なのか。

10回(213日) テーマ「ジェンダー」
1960
年代後半から、社会的にも、アートの世界でも重要な問題としてさまざまなかたちで論じられてきたジェンダー。写真作品でもジェンダーをあつかうものも数多くつくられてきた。見る者の価値観を問う作品は、どのように作られ、読み取られてきたのか。

11回(312日) テーマ「インスタレーション(展示)と写真集」

写真の主な発表の場として、展覧会と写真集がある。前者は写真以外のメディウムを組み合わせたインスタレーションへ、後者はアーティスト・ブックへと表現の幅が広がっている。発表形式と「文脈」との整合性について検討する。


12回(326日) テーマ 「日本の純粋写真」


日本はカメラメーカーをいくつも擁し、カメラ、写真大国でありながら、欧米中心の写真史からは傍流と見なされてきた。しかしこの十年ほどでそのレベルの高さがようやく世界的に認められつつある。日本写真に独特な「純粋写真」志向とは何か。日本写真がどのような「文脈」で評価されているのかを検討することで、これからの写真を展望する。




開催場所

写真教室
または
TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY
http://tip.or.jp/access_contact.html

参加費

一般 前期 30,000円(税込み)  後期 30,000円(税込み)  (前期後期通しでの申込みは 55,000円(税込み))

写真教室生徒・ファット.ext会員 ・T.I.P会員
前期 28,000円(税込み)  後期 28,000円(税込み)  (前期後期通しでの申込みは 52,000円(税込み))
(さらにT.I.P会員はプレミアムチケット使用可能、前期分1,000円後期分1,000円として使用可能・前期後期通しでの申込みの場合は2,000円使用可能とします。)

人数 募集人数 20

お申込み方法

&

ご注意 

 

 

■お申込み方法
1.
お申込みフォームを送信してください。
※申込みフォームは人数制限の定員に達しますと、自動停止致しますのでご了承ください。
2.
自動返信で確認のメールをお送りしていますのでご確認ください。
3.
お支払手続きをいただき、当日お越しください。

■受講料のお支払いにつきまして
お申し込み日から14日以内に、自動返信メールに指定されたとおりにお支払いください。
開講日が14日以内の場合は開講日前にお振り込みください。
※振込明細書をもって領収書に代えさせていただきます。
お振込の確認が取れない場合はこちらからご連絡させていただきます。
また、別途確認をご希望の方はお問い合わせください。

■ご注意
※お申込みは先着順となります。
※録音・録画はできません。
※当日の進行については予告なく変更となる場合があります。ホームページをご確認ください。
※キャンセルの場合は、必ずご連絡下さい。
また、お申込み受付後のキャンセルは規定の料金が発生致します。
開催7日前~5日前のキャンセル…料金の30
開催4日前~2日前のキャンセル…料金の50
開催前日・当日のキャンセル…料金の100%
※ご連絡事項はメールにてお送りいたします。
※キャンセルの場合は、必ずご連絡下さい。
※最少催行人数に達しない場合、不催行となる場合がございます。


ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

お問い合わせ
PHaT PHOTO 写真教室事務局
<TEL> 03-5524-6991    
<E-mail> ppschool@cmsinc.jp

安達ロベルト
モノクロ撮影講座 

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